フランス中西部の自然豊かなエシレ村で育った牛の生乳を原料として、現地の「エシレ酪農協同組合」が製造、乳脂肪分の多い生乳を木製の撹拌機に入れて、100年以上続く伝統的な製法で練り上げて作っているんだそうです。
出来上がったバターはすぐにチルドで空輸され、日本では「片岡物産」が販売しています。
その「エシレ」専門店の「エシレ・メゾンデュブール」(「丸の内ブリックスクエア」内)は、本当に人気店、店の前にはいつでも長い行列があり、クロワッサンなどは昼前に売り切れてしまうことがほとんどです。
https://www.kataoka.com/echire/maisondubeurre/
そんな状況でも、この日のように店の外に行列のない(店内は順番待ちあり)時もあり、これはチャンス!と店内へ。
もう残りも少なかった「クロワッサン・エシレ50%ブール(ドゥ―)」(1個454円)をやっとのことでGET、たかがパンを買っただけなのにこれは嬉しかったですね。

でも僕はクロワッサンはたまに食べる程度なので、普段用の「トラディシオン」より、この店の特徴の出たこのバター・バターしたリッチな味わいの「ドゥー」の方が好み、本当に良かったまだ在庫があって・・・。
家に持って帰るのなら、少し暖めてバター感、サクサク感を強めてからにしたかったですが、生憎この時は出先、しかもホテルに「温めて」などと頼めるような(高級)ホテルには泊まっていなかったので

でもこんなの毎日食べていたら絶対生活習慣病に引っかかりそう、たまに食べるからこんなに美味しいんですよね、きっと。
久しぶりの「エシレ」のヴェノワズリーに感激、数日後に今度はしっかり財布を持って(ここは本当にあれこれ目移りしてしまうので、大金が必要なんです)、スイーツなどいろいろ物色してきました。

もちろんJR新橋駅からも徒歩圏内です。
フランスの国旗が目印の地味な店構え、地下に階段を下りてゆくと、そこはカウンターのみ全8席というこじんまりした空間、ある種「隠れ家レストラン」とでもいえるような雰囲気が広がっています。


ランチにもいくつかコースがありますが、周りを見ていると大体僕と同じコースを頼んでいるようです。
まずはアミューズとしてクエと数の子。

ナイス・スタート!
でも、ま、これはシェフのポリシーなのでしょうが、こういうオープンキッチンというかシェフが料理しているところから50㎝なんて近いところに客がいる作りの店なに、客との(言葉の)交流は全くなし、出来た料理を差し出す時にシェフが料理名を言うのみ。
細かい料理の説明もほとんどありません。
それも小さな店には不釣り合いな大きめの声ではっきり発音されるので、やや威圧感も・・・。
「ここは美味しい料理を出すだけの店」を徹底しているような感じで、1人でも大歓迎のフレンチ・レストランではあるようですが、1人では間が持てないことも事実、そういう意味では料理的には◎でも、私的な居心地点では大きく減点対象になってしまいます。
次はオマール海老ととろ茄子のテリーヌでソースは赤ピーマン。

もちろん味、食感共に〇です。
料理の下準備は出来ていて、それをシェフは本当にテキパキと一皿の料理に仕上げていきます。
その動きは見ていて本当に絵になるほど。



でもそれに違和感ないんですよ、フランにしてるからかなぁ。
緑はニラ?甘く美味しくソテーされています。
ガレットは上に乗っていたのですが、下が見えにくいので少しずらして写真を撮りました。
次はガルグイユ。

ガルグイユとは
gargouillou
オーベルニュ地方の三ツ星レストランのオーナー、 ミッシェル・ブラス の創作料理で、何十種類もの野菜をそれぞれに調理したものを一皿に絵のように盛り付けた野菜料理の名
のこと。

単純に美味しい、野菜の美味しさを120%味わえます。
ただここには「ミシェル・ブラス」の店のように「絵のように盛り付け」てはありませんでしたが。
魚料理は平目のスープ仕立てで、筍やふきのとうなどの山菜があしらわれています。

蝦夷鹿のシンタマのロースト、ボアブラードソースという料理名で、シンタマは芯玉とも書き、鹿の腿肉のことです。
栗のクリーム煮とフランス産の4種類の茸のソテーが添えられていますが、これは隅から隅まで旨かったですよ。

アヴァンデセールはレモンなどのジュレに蜂蜜のアイスクリーム。
砂糖漬けされたミントの葉が良いアクセントになっています。



びっくりしたのはここのコーヒー。
1杯1杯豆からひいてコーヒーを淹れてくれるんです、美味しいコーヒーで、これで満足度が更に上がりました。

1人、銀座、ランチで見つけた店ですが、味は申し分ないものの、1人で行くとちょっと面白くないかな・・・そんな店でした。
(以前も書いたように僕は運転は苦手、必要最小限しか運転しませんが、奥さんは車大好きな人。
夫婦で出かける時はたいてい奥さんの運転です)
この日は晴れてはいるもののとにかく寒い日、近郊の公園まで出かけてみました。
公園は寒さのせいか、ほとんど人はおらず、わずかに農産物の直売所辺りに人だかりがあるくらいでした。

体が冷え切った頃に、公園内にあるかなりひなびた食堂で温かいうどんを・・・。

ほとんどセルフの店でしたが、客の注文を聞いてから茹でたり、天麩羅を揚げたりしているよう。
注文を取ってくれるお母さんも、うどんを打っている男性も、気持ち良い対応で、挨拶も丁寧です。
天麩羅3点盛りとうどんで980円、量もたっぷり、体も心も温かくなるうどんでした。
帰ろうと歩いていると、向かいにピザ屋もありました。
かなり掘立小屋風の店で、とにかく人のいない厳寒の公園、一体一日何人お客が来るんでしょう的な店。


高級なもの、有名なものも良いですが、食べたい時に食べたいものを食べる幸せも◎なものです。
最後に公園すぐ傍にあるイチゴ農園で今年初のイチゴ狩りを。
数時間の外出でしたが、奥さんは車の感触に、僕は食べ物に大満足の半日となりました。
それぞれは別の時ですが、共に梅田での仕事だったので、その辺りの店から、大阪在住の人のお薦め店を試してみました。
まずこれは「新梅田食道街」にある「おおさかぐりる」という店の「ボルガ」という人気ナンバーワンの料理。
http://shinume.com/shop/%E3%81%8A%E3%81%8A%E3%81%95%E3%81%8B%E3%81%90%E3%82%8A%E3%82%8B/
見ての通り、オムライスの上にカツを乗せてデミグラスソースをかけたもの(980円)で、ご飯は無料で大中小選べます。

そう、ここはボリュームで勝負している店のようで、その他の定食系、揚げ物系などもどれも盛りがすごいです。
残念ながらこのボルガ(名前の由来は?)僕には合わず、オムライスのご飯はところどころべちゃべちゃしているし、卵のかけ方は雑だし、カツは肉が薄っぺらいし、普段年齢にしては雑食系大食いの僕も、少し残してしまいました。
もう一つは阪急三番街にある「インディアンカレー」という人気の店。
http://www.indiancurry.jp/
ランチ時以外も行列ができるという大阪発祥のカレー屋で、いまは東京にも支店があります。
この店、回転は速く、席について1分もたたないうちに注文の品インディアンカレーのレギュラー(750円)は到着。

これは癖になる味かも。
カレーの味を上手く口直ししてくれるのは付け合せのキャベツ漬けです。
これはもう一度来なくてはかな、次はルーの大盛りや人気の卵入りなんてのを試してみたいです。
仕事先のランチは弁当などお仕着せのものがほとんどですが、外に出られそうな時には(たとえ並んだとしても)短時間で食べられるこんなところで済ませています。
その第1弾が銀座1丁目の「厲家菜 銀座」(以下「厲家菜」)で、最近あまり東京に来る機会のなかった古くからの友人とで、こじんまりと。
http://www.reikasai.jp/
場所は「シェ・トモ」や「おたる政寿司」も入る「ポーラビル」の9階です。

エレベーター前には「厲家菜」のミシュラン1★獲得のお祝いが出ていました。
https://japanguide.michelin.co.jp/restaurant/tokyo/chinese/

僕は10年以上も前に北京の本店に、7~8年前には上海の外灘の店に行っているので、その味やスタイルは分かっていますが、ここはプロの表現を転載する方が、よくご理解いただけるでしょうか。
西太后時代に高級官僚を務めていたレイ子嘉(レイ・ズーチャー)を創始者とする、中国清王朝時代の宮廷料理を今に伝える稀有な料理店です。
日々皇帝や西太后に提供された料理の数々は、食品添加物を一切用いず、医食同源の発想を原点とした身体に優しく内面から人を美しくする力を持った長寿食。
一見シンプルながら、丁寧な仕込みと巧みな包丁使い、そして五味を尊重した味付けが光る一品一品は味わい深く、真に贅沢な美食を実感して頂けます
とか
中国清代の宮廷料理を今に伝える料理店です。
医食同源の発想を源泉とし、身体に優しく内面から人を美しくする力を持った長寿食。丁寧な仕込みと巧みな包丁使い、そして五味を尊重した味付けが光る一品一品は味わい深く、真に贅沢な美食を実感して頂けます
などと書かれていることが多いです。



独特な形の椅子は絶景で知られる桂林の山々をモチーフとしていて、カーテンはそこにかかかる霞をイメージしてるんだそうです。

サービススタッフは礼儀正しく、静かでスマートなサービス。
お客も大声を出して・・・なんて人はおらず、そういう意味では忘年会などには不向きな店かもしれません。
でも僕らはたまたま2人とも下戸、健康にも気を使わなくちゃの年代に入っているので、この店でとなったのです。

この店のディナーでは一番安いコースのようです。

https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/tameru/mileagemall/shop/gourmet/ikyu.html
なんてキャンペーンをやっていて、「ANAマイレージクラブ」(AMC)のポイントが3倍、つまり200円で3マイル付くんです、12月25日まで。
普段は赤派の僕も、よりお得なキャンペーンさえあればすぐにだって青になびく人間なので(笑)、こうしてちまちまとマイルを集め、ANAには乗りませんが、周辺のマイルで、最低限何かに交換しようともくろんでいるんです。

でもマネージャーの好意で、通常僕らのより上のコースで出される7皿づつ2回のものにアップグレードしてもらえました。
ホテルやエアラインだけじゃなくレストランでもアップグレード、大感謝です<「厲家菜」のマネージャーさん。

北京や上海の店では、メニュー表はあるものの(北京はなかったかも)、言葉の関係で、その内容、調理法などをうかがい知ることは出来ませんでしたが、長すぎるきらいはあるもの(失礼!)、いかに美味しく高蛋白、低脂肪、高コラーゲン、減塩、アンチエイジング・・・を目指した料理がよく理解出来ました。

これが2回目の前菜7皿。

その上の鱈のスパイス揚げは珍しくはっきりした味、ご飯のおかずにしたい一皿。
真ん中の茄子は右上のセロリの細切りと共に包丁技が素人目にもすごいです。
セロリには蛯子を酢で和えたもので繊細な味付けがされています。
上の辛子漬けの白菜は塩分こそ薄いものの、ご飯何杯でもいけそうだし、下の鹿肉、筍、干し椎茸の山椒風味合えも、高蛋白低脂肪の鹿肉をうまく使っています。
右側の海老の錦糸卵巻き揚げは、京劇の太鼓をイメージしているんだとか。
さぁ、いよいよメインに入ります。

歴代の皇帝たちが最も愛した料理だそうで、とにかく柔らかく調理された鮑に甘みのあるミルクソース、青梗菜と栗も入っています。
「甘い鮑なんて・・・」と言っていた友人も食べてにっこり「これは旨い!」と。
次は一般的な中華の王道、大エビの甘酢炒めで、北京を中心に今でもポピュラーなこの料理の嚆矢となるものだそうです。

木耳も植物繊維、カリウム、ビタミンD、鉄分一杯でここに入っているのも分かりますね。
そしてメイン中のメインがこれ、厲家名菜と名を打たれた豚肉と白菜の煮込みです。
あと北京風の胡瓜の漬物(これは少し味が濃い)とご飯。


これは確か上海の店で教わった食べ方だったかも。

美味しくて健康にも寄与、最高です。
上級のコースはこのメインにフカヒレなどの皿が入るとのこと。
最後はスープで、美容と美白に良いと奥さんにでも聞かせたら「私も連れてって・・・」と言いそうなもので、魚唇、魚の浮き袋、筍のコラーゲンスープ。

最後はデザート2品。
まずは「祝 再会」などと文字と飾りを入れてくれた豌豆黄の羊羹、これは北京宮廷料理の店ではよく見るデザートですね。
ここのは甘味を抑え、自然な甘さのみ。

これもとてもナチュラルな甘味でした。

でも「健康に悪くないお腹一杯」と勝手に解釈、親切にしてくれたマネージャーにお礼を言い、すっかり風の冷たくなった夜の銀座に出ます。
夜遅い時間でも、銀座は主に日本語以外を話す人たちでかなりな混雑、ハイエンドな店の冬のイルミネーションを楽しみながら、地下鉄の駅に急ぎました。




店が集中する旧軽井沢銀座の中心までは歩いて10分くらいかかりますが、ひどくはないものの雨の日はやはり歩きづらい、なので旧軽井沢銀座のホテル側というかホテルに近いところを中心に回ってみました。
まずはランチ。
こういう午後やや遅い時間は、いつもは大行列の店だってさすがに空いているでしょうということで、人気の「川上庵」へ・・・。
http://www.kawakamian.com/shops/karuizawa.php

席を待つ人が数人いますが、大きな店なので、すぐに順番は回ってきます。

http://www.kawakamian.com/shops/karuizawa_menu.php



僕は鴨せいろ。



「川上庵」の隣は醤油や出汁の「酢重正之」のレストラン。
http://www.suju-masayuki.com/
通りの向かいにはギャラリーという名の売店があり、奥さんはそこでドレッシングや調味料などいろいろ買い込んでいました。

ホテルから歩いて数分、旧軽井沢銀座では相当端の方ですが、さすがに人気の地、評判の店が林立しています。
次いで入ったのが今や軽井沢中に店がある感じのドイツ風ソーセージの「腸詰屋」。


http://www.gunraku.co.jp/sub0003.html


やや割高とは思いますが、焼きたてだし、もちろん美味しく食べられましたよ。

http://www.b-sawamura.com/
東京にも支店は数ありますが、この外観、ついついパン売り場は覗いてしまいます。



旧軽井沢銀座だけでもジャム屋は数知れず・・・。

http://www.sawaya-jam.com/

この他栗菓子の「竹風堂」などにも寄り、更に旧軽井沢銀座中心部も少しうろついて、ホテルまでの帰りに「腸詰屋」の姉妹店、チョコレートの「ショコラデンブルグ」にも寄ってみました。



書ききれないほどの店を回り、そしてウィンドーショッピングをして、荷物を持つ僕らの手がちぎれそうになったところで、ランチ&ショッピングは終了。

雨のこの日は暗さも早く、照明がナイトモードになるのもずいぶん早くからだったようです。




これらは地下1階にあります。

トレッドミル、クロスバイク、ベンチプレス、エアロバイク・・・。
大浴場に行く通路です。
ここだけ面白いインテリア。


サウナは午後の時間のみ。



奥のドアがサウナ。
なおここのお湯、温泉ではありません。
これで温泉だったり、一部のジャクージでも付いていたら・・・は贅沢過ぎるでしょうか。

ただ旅館のように浴衣でなんて訳には行きませんが・・・。