「ATAMIせかいえ」では、熱海駅までだけではなく、この美術館までもホテル・カーで送ってもらえます。
所要時間はたったの約3~4分、歩けば歩ける距離ですが、かなりな坂道のアップ&ダウンで、これはどう考えても車で、です。
熱海駅からはバスも出ていて、料金は170円。
帰りは僕らもバスを使いました。
伊豆・箱根・熱海エリアには「ポーラ美術館」、「岡田美術館」といった本格的な美術館がたくさんありますが、その中でもこの「MOA美術館」は日本美術を中心に国宝も含む多くの貴重なコレクションを揃えているので、特に有名。
僕は以前ここに来たことがありますが、杉本博司氏の全面監修のもとリニューアルされてからは初めてなんです。
(ここは木曜日休館、日曜日は開いています)
車やバスが着くのは↑の写真にある山麓のエントランス(山頂側にも出入り口があります)。
チケットを買い(大人1600円)中に入ると、この長~~いエスカレーターが何と7個も続いていて、展示室に出ろのです。

そしてエスカレーターを乗り継ぐ中間点にはこの万華鏡のような大天井が出現します。
(実際には映像装置による投影)

ではその「MOA」とは?
それはこの美術館の創立者、岡田茂吉氏の名前を取った「MOKICHI OKADA ASSOCIATION」の略なんだそうです。
新興宗教「世界救世教」を興した氏は宗教家になる前は日本画家をめざしていたとのことで、成功した後は日本美術を中心に美術品の収集を進め、この美術館の元になったと聞きました。
オープンは1982年。
リニューアルは2017年の2月、広大な敷地にゆったりした展示、高い天井、快適さにこだわったという作りは リラックスして美術品を楽しむことが出来ます。



この美術館で一番有名なのは尾形光琳の「紅白梅図屏風」でしょうが、残念、これは今は展示されていません。
僕らが行ったときの特集は「漆」。
それはそれで本当に美しい漆の品々が展示され、歴史的価値の高いものが多かったようです。

国宝でも重要文化財でも、です。
ただフラッシュ撮影や自撮り棒撮影は不可。
それと今回の「漆」特集のような企画展示品は、やはり撮影はご遠慮いただきたいとのことでした。
(他美術館や個人などから借りているものが多いからのよう、4月19日からは「北斎漫画と富嶽三六景」特集)
これはとても暗いところに置いてある最近の作品。
尾形光琳の屏風へのオマージュのようです。


これには部屋の照明と展示ケースのガラスに秘密があるようです。

低反射の特殊なガラスが使われてるので、驚くほどクリアに展示品を見ることができます。
ガラスがどこにあるのか分からないほどです。




残念ながら桜は散りかけでしたが・・・。


「オーミラドー」ってあの勝又シェフの?

44年前、日本初の“ビストロ”が西麻布に誕生しました。
フランスの街場のエスプリそのままのお店 “ビストロ・ド・ラ・シテ”は一大ブームとなりました。
その文化をいち早く日本に持ち込んだのが勝又 登でした。
そして約半世紀後の、2017年2月。
海を望む熱海の地に、新たにバージョンアップした本物のビストロ、そして、アートと美食の館「カフェ レストラン オー・ミラドー」が開店。
アートとともに「本物のビストロ」の味わいをご堪能ください。
箱根オーベルジュ オー・ミラドーと共に、どうぞ宜しくお願い致します。
★こだわり
日常の延長のような親しみある雰囲気を残しつつ、新しい環境へと進化する。
MOA自然農法ファーム(大仁)の食材も取り入れた、体に優しい健康的な料理、心も身体も幸せになる美味しさを用意して、皆さまのお越しをお待ちしております。
http://www.moaart.or.jp/restaurant/aumirador/

そのシェフが日本初のオーベルジュ「オーベルジュ・オーオー・ミラドー」をオープンしたのは1986年でした。
その支店だというこの店、予約はしていなかったのですが、席は空いているということで、急遽遅めのランチをここで取ることにしました。

簡単な椅子とテーブルもあり、テイクアウトもイートインも出来るようです。

大きな一面の窓の反対側の壁に鮮烈な赤色を配したデザイン(お客が多く座っていたので、撮影は出来ませんでした)。



僕は朝食べ過ぎているので、安い方のセットを・・・。

作り置きっぽい味と作り、不味はないけれどシェフの名声を考えるとフツー過ぎる気がしました。
パンはお替り有料です。

ウェイターに聞くとやはりジビエではなく養殖ものだとのこと、なるほど。




文句をこうして書いたものの決して不味いわけでもなく、お腹も膨れ、僕らは午後のバスで熱海駅まで行き、奥さんは定番のショッピングに・・・。
ま、おみくじが「末吉」だった割には、大きな失敗やトラブルもなく、良い週末だったと思います。
ランチに食べたものすべての統計を取ったとすれば、その日の定食とかを除くと、ダントツでナンバーワン・メニューでしょう。
もちろん僕だけでははなく、大人も子供も、およそ日本人で嫌いな人はいないのでは・・・的な食べ物です。

その後
「安価な合いびき肉(鶏肉と豚肉など)を使ったこの料理を食卓に上らせる事で、豪華な夕食を演出できるため、同年代以降の主婦が好んで夕食のメニューに取り上げた背景もあって、調理済みで後は焼くだけのものが発売されるなど、瞬く間に日本全国に広まった。
更には1970年頃から多様化したレトルト食品(レトルト・ハンバーグ)の登場・普及によりありふれた料理になった。」(ウィキペディア)
だそうです。
高級な洋食店のハンバーグも格別ですが、気軽に行ける街に溢れるハンバーグ、まず外れが少ないメニューでもあるので、オトーさんはついついランチに選んでしまいます。
もしかすると夕食がハンバーグかもしれないのに・・・。
でも最近はグルメ系というか豪華系のハンバーガーもかなり増え、専門店だけじゃなくてコーヒーショップやカフェでも出し始めています。

(これはアボカド、ベーコン、チーズの俗にいうABCバーガー)
ただまだ店の中にはやや豪華めの食材をたっぷり重ねてパンに挟めばよい・・・って感じの店もあったりして、たかがハンバーガーされどハンバーガーですね。
これは近所のカフェのスープカレー。
16種類の野菜カレーというのについついソーセージをトッピングしてしまうところがshackinbabyです(笑)。

野菜は最近はどこの店も名店と言われるところに劣らなくなってきましたが、スープだけは、もちろん個人的な好き嫌いはあるにしても、美味しい店、リピートしたくなる味というのはなかなかに難しいようです。
あれはあれで美味しい軽食。
でもこのカツサンドなら、これはもう十二分にランチです。

肉フェチには堪らない切り口です。
肉はビーフ・フィレ、6切れも乗っています。

パンは薄いトースト、ソースは控えめ、まだ赤身の残るビーフは絶妙の焼き具合、それが焼きたて・出来たてで出て来るんですから・・・。
あと必要なのはマスタードくらい、もう全員無言でパクパクです。
レトロな銀皿、敷かれたレースペーパーで、どこの店のかお分かりかも、新幹線の駅でテイクアウトも買えるし、銀座にも兄弟店があります。
オニオンスープと食後のルイボスティーが付いて1800円+。
5000円以上する高級カツサンドと比べればですが、僕らの間の評判ではかなりなものでした。
僕らの修業時代=青春時代、あの頃は本当によく仕事をして、結構遊びもしました。
「同じ釜の飯を食った」仲間同志の絆は何十年たっても変わりません。
もうそれぞれに立場が違い、同業種とはいえども、めったに出会うこともありませんが、年に1回この時だけは大集合。
なのであふれ出る思い出話、近況、業界の噂話、はては最近の時事など、話は尽きることがありません。
あぁ、楽しかった、良い時間だった。
また来年全員元気で会えることを誓いながら、各自家路につきました。
(うち数人は2次会へ?)
会が開かれたのは小料理屋というか割烹の店、飲み放題プランなどのある店。
料理は鮟肝などの先付でスタートしました。





よく間違えられるクエより脂の乗った甘味ある白身魚です。




料理だけの僕の感想は、しみじみ旨い、ガツ~~ンと旨いという皿は少なく、全体に繊細さにも欠けるし、駅前で飲み放題プランがメインのような店としては頑張っていると思うものの、リピートしようとは思わない店でした。

多過ぎない?