「ヒルトン東京お台場」の値段がここ数か月で1万円以上跳ね上がっていると書きましたが、汐留の「コンラッド東京」もご多分に漏れません。
ここは最近外国人の宿泊も多く、客室の稼働率もとても良いことから、宿泊料金の高騰も仕方ないことだとは思いつつも、もう気楽にお遊びでは泊まれないなを実感しました。
いつもはチェックインから宿泊記をアップしていきますが、今回は全国旅行支援でいただいた3000円分の「ただいま東京プラスクーポン」を使った「チャイナブルー」のランチからいきます。
「コラージュ」でも食べたかったのですが、ランチはやってないし、その日はディナーも休み。
となると選択肢は僕の大favorite restaurantの「チャイナブルー」一択になってしまいます。
(ごめんなさい、「風花」)
窓の外は雲が厚く、あまり良い天気ではなかったですが。
いくつかのランチコースの中から、今回はビーガンというかベジタリアン向けのものを頼んでみました。
最近増えている外国からのゲストの中には、そういうリクエストをする人が少なくないんだそうです。
アミュースは胡桃の飴炊き。
悪くはなかったんですけど、これは例えば「ザ・ペニンシュラ東京」の「ヘイフンテラス」などのには負けます。
胡桃そのものより飴の掛け方の差ですね。
お茶は「東方美人」に。
3種の調味料はいつもの通り、サンバルソース、青唐辛子(僕はこれが好き)、そして豆板醤です。
最初の料理は「花椎茸の湯葉巻き」。
花椎茸は花どんこと同義語でしょう。
肉厚の椎茸で、傘の表面に亀裂の様な模様がひろがっているものを言います。
日本のじゃなくて、台湾産を使ってるようです。
八角などの五香で味付けされた湯葉で巻いてあり、噛むどんこの旨味が口中に広がります。
中央のサラダには松の実や胡桃も入っていました。
2皿目は「衣笠茸とコーン、南瓜のポタージュ」でしたが、お洒落なプレゼンテーションで出てきましたよ。
滑らかに南瓜は中央に置かれ、周囲には上湯(シャンタン)が張られています。
これを混ぜながらちょっと中華フレーバーのポタージュにしていただきます。
次いでは「茸の煮込み・トリュフオイルの香りで」という料理。
これは白霊茸(ハクレイダケ)ですね。
日本ではアワビ茸などともいわれているように、鮑のようなコリコリとした食感が癖になる希少な白い茸です。
それが結構たっぷりと、ズッキーニや、青梗菜、ブロッコリーなどと煮込まれています。
トリュフオイルの香りは薄かったですが、よく熱が入り百合根のよう食感になった大蒜が味を締めていました。
4皿目は「山伏茸(ヤマブシダケ)と胡桃、百合根の媽密ソース炒め」。
下に敷いてあるのは緑色のクレープではなく、極薄の胡瓜が敷き詰められています。
山伏茸はシェフのお好みのようで、このレストランではよく出ます。
ここでは片栗粉をつけて揚げたものに、シンガポールの媽密ソースを絡めたもの。
媽密ソースをググってみましたが、出てきません。
「媽」は確かお母さんの意味ですよね。
僕の印象ではシンガポール風の溜まり醤油って感じでしょうか。
味が濃いので、下の胡瓜とも合います。
次は「焼きビーフン、シンガポールカレー風味」という料理。
このコースではアルバート料理長の東南アジア、シンガポール風味をいろいろ味わえました。
麺は2種類、黒いのはこのレストランでよく使われる竹炭麵。
シンガポールカレー風味とは言い換えればラクサ味風、悪くなかったです。
窓の下、「浜離宮」の紅葉はまだのよう。
デザートはいつもの3種盛り。
お口直しのブレッドオレンジジュース、アボカドのムースにココナツのアイスクリーム、ポン菓子というラインナップで、通常の中華レストランのデザートとは違っています。
顔馴染みのスタッフがどういう訳か「もしもう少しお召しあがりになられるようでしたら、マンゴプリンはいかがですか?」と。
どうやら(無料の)サービスのようで、もちろん甘党の僕は「いただきます」というしかありません。
僕を一人とみるやとてもフレンドリーに(会話多く)接客してくれるスタッフに感謝、本当に気持ち良いランチタイムをすごしました。
マネージャーのSさんはお休みでしたが、顔馴染みのスタッフからは昔の仲間の近況なども。
料金はヒルトンのメンバー割引で25%OFFに、更に3000円のクーポンで、ずいぶんとリーズナブルなものになりました。
かなりお腹いっぱいで、これでアフタヌーンティー、イブニングカクテルと続くと、夕食が入るかどうか・・・。