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ホテル雅叙園東京 (1)

数ある東京のホテルの中でも異彩(?)を誇っている目黒の「ホテル雅叙園東京」。
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     https://www.hotelgajoen-tokyo.com/

まだどんなところかご存知ない方のためには、僕がいろいろ書くより、まずはこの映像をご覧になった方が分かりやすいと思います。



初めて見るとちょっとびっくりする絢爛豪華な文化財級の美術・工芸品に囲まれたホテル・結婚式場・レストランのコンプレックスなんです。
運営している「目黒雅叙園」は「ワタベウェディング」の子会社、2017年4月に「目黒雅叙園」から現在の「ホテル雅叙園東京」に施設名称が変更となりました。
確かリブランドの際のコンセプトは「心つなぐ、麗しき祝祭百景」(TIE YOUR HEARTS IN THE COLORS OF NIPPON)だったような・・・。
現在のホテルウェブには 

90年の伝統と経験から積み上げられた、食・婚礼・祭事、 創業者の究極的なホスピタリティの追求から育まれた絢爛豪華な美術・工芸品、更に時を経て昇華した文化財。
2017年には日本の気品ある美しさに寄り添う優雅な客室が誕生。
それら日本美が詰まった唯一無二のミュージアムホテル。

とあります。
このホテルの歴史については

     https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%AE%E9%BB%92%E9%9B%85%E5%8F%99%E5%9C%92

に詳しく、昭和6年には日本最初の総合結婚式場に、中華料理店でよく見る円形の回転テーブルの嚆矢(異説もあるようです)、曰く「昭和の竜宮城」、映画「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルとか、隣にあった「雅叙園観光ホテル」とイトマン事件など、もう話題満載の「目黒雅叙園」→「ホテル雅叙園東京」です。
僕らは某週末、このホテルは週末はウィークデイよりかなり高くなるのは分かっていたのですが、奥さんの「展示会(和のあかりX百段階段2019)に行ってみたぁい」の一言で(笑)、高いのは了解の上で宿泊してきました。
僕自身は会合でここへは来たことは何回かありますが、宿泊は初めてです。
時間に余裕があるので、僕も館内のアート作品をじっくり見てくることに・・・。
で、このホテルの予約ですが、ホテルのウェブからも、コンソーシアムとして「SMALL LUXURY HOTELS」に属しているので

     https://www.slh.com/

からも、あるいはこのグループはハイアットと最近パートナー契約をしているので、ハイアットのウェブからも予約は可能です。
いろいろ見てみたのですが、僕がいつも使っている「一休」のレートが一番安かったので、レートプラン「最大10%OFF! 日本美のミュージアムホテルで贅沢な夏の休日を(朝食付き)」の「エグゼクティブスイート・ツイン(80㎡)」という部屋を「一休」の5000円引きクーポンを使い、税サ込で79040円で予約しました。
(「SLH」やハイアットでは88000円くらいで出ていました)
「一休」のダイアモンド・メンバー特典もあって、天井画を描いたチョコレート一箱、アーリーチェックイン&レイト・チェックアウト、東京都指定文化財「百段階段」の招待券・・・などで、ここは特典の多い方のホテルかもしれません。
奥さんが行きたいという「百段階段」のイベントが無料になるのも、「一休」での予約を選んだ理由です。
で、宿泊当日は曇りがメイン、時々雨がぱらつくという梅雨の週末。
JR目黒駅から権之助坂や行人坂経由で歩いても4~5分で着きますが、目黒駅(20分毎)、品川駅(1時間に1本)からホテルまではシャトルバスが出ています。
バスは一歩通行もあったりで、歩くよりかなり時間がかかります。
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独特の「和」を感じさせるエントランスの脇には系列のモダンな「アルコタワー」が・・・。
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懐かしのロゴも天井付近に健在です。
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週末の「ホテル雅叙園東京」は激混み。
もう信じられないくらい混んでいます。
この日のバンケットはウェディングだけではないようですが、数百組はあったそうです。
それにエントランス入ってすぐ左にある「百段階段」の入場待ちの行列もで人、人、人。

「百段階段」とは通称で、ホテル雅叙園東京の前身である目黒雅叙園3号館にあたり、1935(昭和10年に建てられた当館で現存する唯一の木造建築です。 食事を楽しみ、晴れやかな宴が行われた7部屋を、99段の長い階段廊下が繋いでいます。 階段は厚さ約5cmのケヤキ板を使用。 階段で結ばれた各部屋はそれぞれ趣向が異なり、各部屋の天井や欄間には、当時屈指の著名な画家達が創り上げた美の世界が描かれています。
 "昭和の竜宮城"と呼ばれた当時の目黒雅叙園の建物の特徴は、装飾の破格な豪華さにあります。 最近の研究によると、その豪華な装飾は桃山風、更には日光東照宮の系列、あるいは歌舞伎などに見られる江戸文化に属するものとも言え、なかでも「百段階段」はその装飾の美しさから見ても、伝統的な美意識の最高到達点を示すものとされています。 2009(平成21)年3月、東京都の有形文化財にしていました。

     https://www.hotelgajoen-tokyo.com/100dan

奥さんが見たいというイベント「和のあかりX百段階段2019」は

     https://www.hotelgajoen-tokyo.com/100event/wanoakari2019

に詳しいですが、入場料は一番安くて1人3000円もするので、2人分無料の「一休」特典はかなりお得です。

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混んでいる施設だけに、エントランス周辺にもたくさんのスタッフが配置されていて、上手く行くとドアマン→ベルの連携もなかなかなものでした。
とにかく混んでいるので「宿泊です」と声をかけるのが一番でしょう。
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エントランス正面には時節柄七夕飾りが置かれています。
僕らも、後からですが、我が家と皆様の健康を祈った短冊(本当です)を飾ってきました。
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ホテルはこの建物の6~8階にあり、レセプションは8階にあります。
オテル部分に行くにはベルデスクの左側通路をず~~とかなり長く歩いて行かなくてはです。
ベルはこの通路を一体一日何往復するんでしょうか。
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1階の平面図です。
初めて行くと、何か何やら、どこがどこやらくらい複雑です。
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入るとすぐに巨大なウェディング関連の各種サロンやショップ、デリなどが連なり、こうした緩やかな廻廊を奥へ奥へと進んでゆきます。
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こういう昭和初期辺りに書かれ、今まで傷もつかず保存されていた絵が壁に天井に、これでもかこれでもかと並んでいます。
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各種デスクもこんな感じで、東海道中膝栗毛をテーマにした木彫をバックに並んでいます。
これは結構色あせているので、ライトで陰影をつけている印象です。
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水が張られ、朱塗りの橋。
もうこの頃にはこの「ホテル雅叙園東京」の独特のインテリアにくぎ付けです。
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そして、出ました、ここのシンボルのような「招きの大門」。
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「大門」からいま来た通路を振り返ったところです。
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近所の神社のお神輿なども飾られています。
隣は大きい壺、この取り合わせのごちゃごちゃ感もここでは味になっています。
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改めて「大門」を。
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「大門」を過ぎるとレストラン・エリアになり、向かって右側にはグリル料理の「KANADE TERRACE」、左側には「パンドラ」というカフェテラスがあります。
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大きなガラスドーム状の天井、一面の緑の中、気持ち良さそうな場所です。
瀧が見えています。
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この部分は確か4階まで吹き抜けで、これか上層階から見下ろしたところです。
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2階も3階も4階も全~~~部、バンケット、神殿などで、本当に壮観です。
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これはトイレの入り口。
同じテイストで統一されています。
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何か出るものも出なくなっちゃうかも(笑)。
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トイレの先がやっと客室階行きのエレベーターになります。
ここにはほとんどの時間スタッフが誰か詰めていて、無用そうに見える人をチェックしています。
エレベーターにセキュリティはかかっていないいので、これは安心ですね。
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この先は更にこんな絵が続き、中華料理(「旬遊紀」やステーキハウス「ハマ」などのレストランが並んでいます。
「旬遊紀」の個室のインテリアは本当にすごくて、見る者の目を奪います。
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ここのエレベーターはどれも豪華な螺鈿作りです。
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エレベンーター内は更に豪華、細工が本当に細かいです。
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どうして孔雀?と思ったら昭和初期にはここの庭園に孔雀が飼われていたからなんだそうです。
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ベルに先導されてレセプションのある8階に急ぎます。

Commented by schnee_yuki88 at 2019-07-13 00:56
螺鈿細工扉のエレベーターに太鼓橋のあるトイレ、和洋折衷なアトリウム、いやはや想定以上に絢爛豪華で派手な造りですね〜。約20年ほど昔にクローズ前の雅叙園観光ホテルの方に泊まってみた事ありますが、ここまで派手ではなくビジネスホテルの延長みたいな雰囲気で。本家(?)なコチラ、奥様が今回行きたいと仰ったという「百段階段」を会場にした展覧会で近年、興味引くものが増えてきて訪問機会うかがっておりますが、少々不便な立地と高額な宿泊費の為に未だ実現ならず。独立系かと思いきやハイアットとパートナー契約しているとは初めて知りました。お部屋のレポも楽しみにしております。
Commented by momo at 2019-07-13 02:54 x
前にも書きましたが、以前はかなりお安い料金で泊まれて、よく使っていた時期がありました。
最近は高くなりましたよね。
館内各所の美術品や調度品は、他のホテルには無いものばかりで一見の価値ありと毎回思います。
Commented by fitnessfreak at 2019-07-13 06:04 x
自分たちの地区の業界の会合は分野、関係会社は違っても、ここのバンケットで行われることが多いです。何故なのか社員に聞いたら、かなり他より経費が安くつくかららしいです。行くたびにハイアットのある意味対極にあるインテリアだな(笑)と眺めてました。あと健康業界の会合が多い割にはホテル全体がタバコ臭いのも気付いた点です。そういうところで京プラと通じるところがありそう・・・
SLHは審査も厳しいきちんとした独立系のホテル・チャンネルのようですが、その分、たまにオーナーの個性が突出したホテルが加盟しているようです。なんとなくホテルのラインナップからはルレ・エ・シャトーの方がセンスが良く感じるのは私だけ??
宿泊記の続きが楽しみです。
Commented by fitnessfreak at 2019-07-13 06:23 x
自己レスです。
雅叙園のHPを見たら、
>館内文化財保護のため2018年4月1日より、レストランは個室含めて全て禁煙席でございます。Cafe&Bar「結庵」は、2019年4月27日より貸切営業含め終日全面禁煙に変更となりました。館内にて喫煙可能なスペースは、「招きの大門」の脇にございます喫煙所のみとさせていただいております。
となってました。と言うことは、最近はタバコ臭いのが改善されているようですね。
Commented by shackinbaby2 at 2019-07-13 11:00
>schnee_yuki88さん
本当にここのインテリアはすごいし、独特です。
「昭和の竜宮城」と言われたのも分かるのは、ここまでのパブリックな部分ではなくて、神殿や宴会場、特に中華料理店の個室あたりの装飾・インテリアで、息をのむと言っても良いくらいです。
ジョサイア・コンドルもかかわったジャパニーズ・アールデコの部屋は、いつまで見ても見飽きないほどでした。
この雅叙園シリーズは何と(7)まで続きますが(長くてごめんなさい)、その(6)で取り上げています。
Commented by shackinbaby2 at 2019-07-13 11:08
>momoさん
そうでしたね、本当に値崩れしていて、かなり安い料金で出ていました。
リニューアルを機に、またインバウンド需要の好調も受けて、戦略を変え、成功しているように見受けられます。
僕らが取った週末はどうしても高いですが、ウィークデイなら総額5万円くらいで出ていることが多いので、その値段なら納得ではないでしょうか。
ここに泊まるときは「一休」のダイアモンド特典がお得です。
「百段階段」の2名分、6000円相当も無料になりますし・・・。
Commented by shackinbaby2 at 2019-07-13 11:08
>fitnessfreakさん
ホテルをよくお知りな方からのコメントで、おっしゃられていること、いちいち「うんうん」です。
「ハイアットのある意味対極にあるインテリアだな」は僕も似たような感想をどこかで書きました。
(この雅叙園シリースは(1)から(7)まで続き、もうすでに書き終えています)
「ホテルのラインナップからはルレ・エ・シャトーの方がセンスが良く感じる」は、そう言われれば僕もそんなイメージです。
禁煙は文化財保護のためなら、もっと早く導入しても良かったのに、東京都の受動喫煙防止条例が関係してるんですかね。
あ、ホテルは第2種施設なので、原則禁止(喫煙室ではOK)だけなのかな。
業界の会合についてですが、僕は自分でもある会を主宰していますが、昨今の諸事情からスポンサー探しにはとても困っています。
雅叙園クラスなどでの開催は現状、無理中の無理です。
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by shackinbaby2 | 2019-07-13 00:00 | ホテル・東京 | Comments(7)

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